起業する前、私はただのファームウェアエンジニアでした。アメリカのシリコンバレーでしばらく働いた後、ここのスタートアップの雰囲気に影響を受け、妻を誘って一緒に起業する決意をしました。私の専門は、プログラムを書くことでハードウェアを制御することです。ハードウェアをテーマに起業することを決めた後、台湾にはアメリカにない豊富なハードウェア製造リソースと技術があるため、家を売って台湾に戻り、起業することにしました。

ある日、妻が掃除していた際、10年前にオーストリア留学の時に買ったオルゴールを見つけました。「オルゴールの曲を変えて演奏させてみたらどう？」と聞かれ、「もしオルゴールが私たちの好きな曲を何でも演奏できるようになれば、この思い出を呼び起こせるプレゼントは、倉庫の中で埃を被ったまま放置されることはなくなるだろう」と妻が言いました。

その後、オルゴール産業の調査や機構設計を独学で学び始めました。失敗から学びながらお金も大変かかりました。3年以上もかけてようやくスマートオルゴールの初量産に成功し、台湾のクラウドファンディング「zeczec」の支援者たちに出荷することができました。Muro Boxは、200年にわたるオルゴール産業の曲数制限の課題を突破しました。台湾で開発および製造されたこのスマートオルゴールは、海外市場への参入の準備ができています。開発秘話・ストーリーに興味のある方は、ぜひ記事一覧をクリックしてご覧ください。