将来、Muro Box App の保守・アップデートが終了した場合でも、購入したオルゴールは引き続き使用できますか?

はい、問題ありません。Muro Box は開発当初から、「オルゴールは世代を超えて受け継がれるものであるべき」という理念のもとに設計されました。スマートデバイスにありがちな「ベンダーロックイン(Vendor Lock-in)」を避けるため、Muro Box のハードウェア構成と通信プロトコルには、オープンな標準規格を採用しています。


たとえ公式サーバー、インターネット、App がすべて利用できなくなった場合でも、Muro Box は完全な機能を備えたスマートオルゴールとして動作し続けます。さらに、以下の2つの方法により、クラウドに依存することなく、曲の再生や入れ替えを行うことができます。


  1. 本体によるオフライン再生(内蔵メモリ・USBメモリ対応)

    Muro Box 本体には不揮発性メモリを搭載しています。App から同期したオフラインプレイリストは本体に直接保存されるため、インターネットや App がなくても、電源を入れて本体のノブを押すだけで、保存された楽曲をそのまま再生できます。

    また、Muro Box は USB メモリからの楽曲読み込みにも対応しています。App の操作に慣れていない方でも、よりシンプルで直感的な方法でオフライン楽曲を更新できるように設計されています。

    手順は以下のとおりです。

    • FAT32形式でフォーマットした USB メモリを用意します。
    • 標準 MIDI ファイル(拡張子 .mid)を USB メモリのルートディレクトリ(最上位階層)に保存します。
    • USB メモリを本体背面の USB-C ポートに接続すると、Muro Box が自動的に楽曲を読み込み、オフラインプレイリストに追加します。

      つまり、App がまったく利用できない環境でも、オルゴール内の楽曲を将来にわたって自由に入れ替えることができます。


  2. 標準 MIDI インターフェース(将来にわたって制限されない拡張性)

    Muro Box は、実際の櫛歯(Comb)を搭載した MIDI 演奏デバイスです。USB-C または Bluetooth BLE による標準 MIDI プロトコルに対応しており、公式 App やクラウド上の楽曲ライブラリに依存することなく使用できます。

    • パソコン・モバイル端末との接続:GarageBand、Logic Pro、Cubase、Ableton Live などの DAW や、サードパーティ製・オープンソースの MIDI 再生ソフトウェアから MIDI 信号を送信し、Muro Box でリアルタイムに演奏することができます。

    • MIDI対応楽器との接続:MIDI キーボード、電子ピアノ、その他の MIDI 対応機器を直接接続することも可能です。キーボードを弾くと、対応する音符を Muro Box がリアルタイムで演奏します。



将来、公式 App の開発やサポートが終了したとしても、公開されている技術資料を利用して、世界中のエンジニアや Maker、Geek コミュニティが、Python、Raspberry Pi、Arduino などを使って MIDI 信号を送信したり、独自の制御ソフトウェアを開発したりすることが可能です。Muro Box の製品寿命は、私たちだけでなく、世界中のユーザーコミュニティによって支えられていきます。

 

  • スマートハードウェアの寿命や長期的な運用についてご心配されるお気持ちは、私たちも十分理解しています。Muro Box のハードウェアと演奏機能は「分散型」の設計思想に基づいています。クラウドサービスや App は利便性を高めるためのものであり、本体を制限するものではありません。Muro Box は、ご購入後もお客様ご自身が自由に制御・プログラムできる、本物の機械式打楽器です。