オルゴールの編曲に関する音域とテンポの制限

  1. 対応ファイル形式・楽曲の長さ
    • 対応ファイル形式:
      読み込みに対応しているのは「シングルトラック(単一トラック)の MIDI ファイル」のみです。その他の音楽ファイル形式には対応していません。
    • 楽曲の長さ:
      Appで再生する場合、1曲あたりの長さは最大30分までです(スマートフォンのメモリ使用量を考慮した制限です)。パソコンの DAW と直接接続して演奏する場合は、曲の長さに制限はありません。
    • 保存方法:
      ライブ演奏時は、楽曲データを本体の内蔵メモリに保存することも、USBメモリから読み込むこともできます(演奏前の微調整や曲の差し替えにも便利)。

  2. 演奏音域
    • N20:
      C3~A5 の全音(ピアノの白鍵に相当し、半音/黒鍵は非対応)
    • N40:
      F2~A6(F#2、G#2、A#2、C#3 を除く)
    • ミドルC(Middle C):
      C3(261.6 Hz)

  3.  最大同時発音数
    同時に演奏できる音符数は以下のとおりです。
    • N20:最大7音
    • N40:最大10音

  4. 演奏速度の制限
    • 異なる音程を連続して演奏する場合:
      メロディが異なる音程で構成されている場合、Muro Box の演奏速度には実質的な上限がありません。異なる音程への切り替えは約0.001秒で処理されます。♩=375 BPM の超高速で64分音符(App の最小入力単位)を演奏する場合でも再生可能です。『熊蜂の飛行(Flight of the Bumblebee)』のような高速な半音階のフレーズでも、音抜けを心配する必要はありません。
    • 同じ音を連続して演奏する場合:
      機械式の櫛歯が元の位置に戻るための時間が必要なため、同じ音は1秒間に5回(1分間に最大300回)までが推奨上限となります。楽曲が ♩=75 BPM 以上で、同じ音の16分音符を連続して演奏すると、音抜けが発生する場合があります。その場合は、重複する音符を1つ削除することをおすすめします。

  5. モーター回転速度の設定
    App の右下にある歯車アイコンから、「設定」→「オルゴール設定」を開くと、モーターの回転速度(%)を変更できます。
    • 高速:
      演奏がより安定し、タイミングのずれが起こりにくくなりますが、モーター音はやや大きくなります。
    • 低速:
      モーター音は小さくなりますが、メロディによって演奏タイミングがわずかに変動しやすくなります。

  6. レイテンシー
    • 固定レイテンシー(約100ms):
      パソコンの DAW と接続して演奏する場合、機械構造上の理由により、MIDI 信号を受信してから実際に音が鳴るまで約100msの固定レイテンシーがあります。これは120 BPM における16分音符1つ分に相当します。他の楽器と演奏を合わせる場合は、DAW側で MIDI 信号を約100ms早めて送信する(Pre-delay)ことをおすすめします。
    • 演奏中のタイミング変動:
      モーターとクラッチ機構の特性上、演奏中はメロディによる負荷変動が生じるため、最大約20ms程度のランダムな遅れが発生することがあります。体感としては、わずかな Swing に近い遅れです。
    • 演奏開始時の遅延:
      停止状態から再生を開始する場合は、モーターが回転を始めるための立ち上がり時間が必要となるため、すぐには発音されません。なお、MIDI Controller モードではモーターが常に待機状態で回転しているため、この遅延は発生しません。

  7. 音量とライブ演奏時の収音について
    Muro Box の音量は、一般的な紙テープ式オルゴールと同程度です。大型の据え置き型オルゴールのような音量ではありません。他の楽器とのアンサンブルやライブ演奏で使用する場合は、マイクで収音し、スピーカーを通して音を拡声することをおすすめします。これにより、オルゴールの音が他の楽器に埋もれることなく、よりバランスよく演奏できます。